資源・環境・汚染問題・大量生産と消費などなど、本質的に企業活動というのは矛盾の中で進めざる得ない状況というのが一般的です。
でも経済合理性だけでは社会課題はいつまで経っても解決されません。
社会問題を解決することで自分のビジネスを成り立たせることは可能なの?という問いに答えてくれる本が3冊あります。
①田口一成さんの「9割の社会問題はビジネスで解決できる」
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山口周さんも推薦しているソーシャルビジネスの書籍。
ボーダレスジャパンは、世の中の不満や不便を解決するというより、市場から放置された儲からない、誰もやらない社会問題を解決するビジネスしかやらない!という企業のようです。この考えで年商50億円もあり黒字化しているようです。
②出雲充さんの「サステナブルビジネス」
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持続可能性で経営判断し行動する会社がユーグレナ。
ミドリムシで世界を救おうとしている上場企業です。本来、利益は企業の目的でなく手段であると言い切る。持続可能な社会に必要なのがユーグレナの培養で、主に農業にフォーカスしています。
グラミン銀行のマイクロファイナンスの回収率がほぼ100%という体験談も参考になります。
③坊垣佳奈産の「Makuake式売れるの新法則」
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Linuxの開発プロジェクトを仮に一から進めると、なんと約8600億円掛かるそうです。しかしこのような巨大な問題解決も、共感と衝動があればクリアできるかもしれません。
その中で、株式会社マクアケ(Makuake)という企業は、このような消費者の意識変化を上手く捉えてると感心しました。インキュベーションもマクアケのような視点で取り組むと単なる「投資活動」ではなくなります。
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3社共通して言えることは、経営者に「困難にある弱者に手を差し伸べたい」という強い衝動が出発点にあります。
- 問題(衝動)の発見
- 自分たちが解決できそうな範囲を決めて(全ては救えない)
- 決め打ちしないでとにかく色々試してみる
- その中でマネタイズできるように非効率も含めて経済が成り立つようにリデザインする。
儲けることは企業の最終的なけじめとして考えています。
ただ、一般的な新規事業の作り方とアプローチが真逆です。
これからは共感と衝動を元に、応援したい相手にお金を払う時代が来る。
山口周さんの「ビジネスの未来」に書かれています。
我々消費者にも責任があるということですね。
