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山口周さんの「ビジネスの未来」という書籍が非常に面白かったのでご紹介します。
最近、山口周さんの書籍にハマっており、「ニュータイプの時代」「ビジネスの未来」など立続けに読んでいました。
経済成長しない時代、すでに基本的な問題を解決してしまった世界で、企業も個人もどの方向に進めば良いのか?
本質的に企業活動というのは矛盾の中で進めています。資源・環境・汚染の問題などなど。その中で我々は近い将来、経済以外の目的にエネルギーを使うことを選ぶようになる。
このストーリーを読んで思い出した書籍を2冊ご紹介。
経営者に「困難にある弱者に手を差し伸べたい」という衝動がある企業や、サステナブルで成功している企業(ユーグレナなど)は学ぶべき点が多いと思います。
①「田口一成」9割の社会問題はビジネスで解決できる
山口周さんも推薦しているソーシャルビジネスの書籍。
不満や不便を解決するというより、市場から放置された儲からない、誰もやらない社会問題を解決するビジネスしかやらない。
②「出雲充」サステナブルビジネス
持続可能性で経営判断し行動する会社がユーグレナ。
本来利益は目的でなく手段。
ポイントは、
- 問題(衝動)の発見
- 自分たちが解決できそうな範囲を決めて
- とにかく行動
- その中でマネタイズできるように非効率も含めて経済が成り立つようにリデザインする。
儲けることは結果として、けじめとして考えている。
収益から考える一般企業とアプローチが真逆なのが非常に面白い。
すでに基本的な問題を解決してしまった世界で私たちはどのように生きていくべきか?を考えることは、今後の企業経営を考える上でも重要な視点です。
自分たちの経済活動(ビジネス)を否定すると、斬新で面白いアイデアが出てスッキリすることもあるかと思います。
経済成長しない時代を豊かに生きるには?
より良い社会の実現に資本を投入する人が増える。
そういう企業やサービスにお金を選んで使うという傾向は強まりそうです。
また、別の記述に、世界的な名声を獲得している芸術家・音楽家・作家・研究者・外科医・経営者・アスリート・チェスプレイヤーといった人々の共通点に関する内容がありました。
最高潮に仕事にノッている状態のことを「フロー」状態と呼ぶらしいのですが、フロー状態に入っている人の共通点が面白い。
名声欲や金銭欲でなく、仕事は楽しみを得る手段や機会そのものだと考えているという点です。
スタートが「どうしたらお金を稼げるかではない」という点がポイント。
仕事によって得られる何かというより仕事そのものが報酬になっている。
夢中になれない=退屈を感じるとその場を立ち去る
日本では転職を必要以上に「悪」と感じてしまいます。
なので、ほとんどの人がこの幸福感受性を殺して生きている。
仕事に前向きに取り組んでいる人の割合がビックリします。
世界平均15%
日本6%
(日本は異常値!)
でも、自分が夢中になれるものが分からないというという人は多い。
答えは一つで「とにかく何でもやってみる」
これしかないそうです。
- 興味のあることは全部やること
- 人生を見つけるためには人生を浪費することも必要
- キャリア形成に成功した人の8割は「偶然」
最近特に感じるのですが、確かに日本は成功者のイメージが狭いですね。
学歴、タワマン、会社、セレブ、勝ち組負け組などのワードに現れています。
仕組まれた欲求に振り回される人が後を絶ちません。
ここで思い出す本がハ・ワンさんの「あやうく一生懸命生きるところだった」というベストセラー。
いまの生きづらさはあなたのせいだけではないかも。
あと10分我慢して登れば山頂だと言われ続け、気がつけば40年も山を登り続けてきた。
・努力は必ず報われるわけじゃない。
・人生に正解を求めすぎてはダメ
普通でつまらない毎日をいかに幸せに過ごすことが今後の人類のテーマなのかもしれません。
コロナ発生以前から先進国の経済成長率は下降トレンド。
この状態を豊かに生きることができないのは我々の心の貧しさだ、との記述が頭に残っています。
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