【鞆の浦の絶景】社殿は築112年!常夜燈と瀬戸内を見渡せる高台の淀媛神社に行ってきました!

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淀媛神社
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鞆の浦でいちばん気持ちのよい眺めはどこでしょうか?

私なら、港の南側の高台に建つ淀媛神社(よどひめじんじゃ)の境内をおすすめします。

海の向こうの森の上に、社殿の屋根だけが顔を出しています

港から海越しに見ると、こんもりとした森の上に社殿の屋根がのぞいています。あの場所まで登ってみたくなり、足を運びました。

■ 仁丹の町名看板が迎えてくれる入口

石の鳥居、百度石、狛犬が並ぶ入口。右下の細長い板が町名の看板です

入口には石の鳥居と百度石、狛犬が並び、その奥に石段が続いています。

足元に目をやると、「鞆町後地 淀媛神社前 平一丁目」と書かれた仁丹の町名看板がありました。こうした看板が残っているだけで、町の時間の流れが伝わってきます。

■ 祀られているのは神功皇后の妹君

鳥居の横の案内板によると、祀られているのは神功皇后の妹君にあたる淀姫(別名:虚空津姫命)です。

神功皇后とともに三韓征伐で功を立て、凱旋の際にこの浦に船を泊めたと伝えられています。その後、姉である皇后の命を受けて渡守神社の祭主となり、村人に深く尊崇されました。のちに浦の人々が産土の神として祀ったのが、この神社の起源とされています。

渡守神社は、のちに祇園社と統合されて現在の沼名前神社になった神社です。鞆の神社どうしがこの伝承でつながっていると知ると、町歩きがいっそう楽しくなります。

■ 築112年の社殿を支える「氏子全世帯」

石段の上に「氏子中」の石柱が立ちます。左の石碑が「淀媛神社縁記」です

石段を上がると、「淀媛神社縁記」と題した石碑が立っています。これがとても読み応えのある内容でした。

・大正3年(1914年)7月:現在の社殿が新築完成

・昭和2年(1927年)10月:神殿・幣殿・拝殿の屋根を銅板に葺き替え

・平成13年(2001年)9月2日:修復のための仮遷宮

・平成13年(2001年)12月8日:正遷宮をもって修復が完了

修復の費用は、氏子である平地区の全世帯からの出資と、有志の方々の寄付でまかなわれたそうです。

軒下の大きな鳥の木彫りと、柱の根元の銅板が目を引きます

拝殿の正面に立つと、軒下の大きな鳥の木彫りに圧倒されます。柱の根元には銅板が巻かれ、緑青が味わいのある色に育っていました。

メーカーの取締役という立場で拝見すると、扉の一部だけ明るい色の新しい板になっているところに目が留まりました。傷んだ箇所だけを手当てして全体を長く使う、という保全の考え方そのものです。設備も社殿も、建てて終わりではなく、守る人の仕組みがあってこそ100年持つのだと感じました。

■ 振り向いた瞬間に声が出る瀬戸内の海

社殿の脇から見た瀬戸内海。沖には灯台のある防波堤が延びています

そして、この神社の主役はここからです。社殿の脇に回ると、目の前に瀬戸内海が広がります。

石の柵の向こうに、小さな島と穏やかな海が見えます

正直に申し上げると、ここまでの眺めは期待していませんでした。観光パンフレットでは地図に名前が載っている程度の神社ですが、社殿と海を一枚に収められる場所はそう多くないと思います。

境内の外れから見た鞆の町並み。港の向こうに緑の山が連なります

境内の外れまで歩くと、今度は鞆の町並みが一望できます。港を行き交う小さな船の航跡まで、はっきり見えました。

■ 石垣のすき間から常夜燈が見えました

石垣と石柵のあいだが、天然の額縁のようになっています

石垣と石柵のあいだをのぞくと、港のシンボルである常夜燈が見えました。

望遠で撮った常夜燈。背後の高台の建物も写っています

常夜燈は安政6年(1859年)の建立で、高さ5.5m、基礎石3.6mです。港の常夜燈としては日本一の大きさとされています。いつもは間近で見上げる常夜燈を、海の向こうから眺めるのは新鮮でした。

帰りは緑のトンネルのような参道を下ります

帰りの石段は少し急に感じますので、足元に気をつけて下りてください。

■ こんな方におすすめです

・鞆の浦で少し静かに景色を楽しみたい方

・常夜燈を、いつもとは違う角度から撮影したい方

・沼名前神社とあわせて、鞆の神社の伝承をたどりたい方

・古い建物の修復や保全に興味がある方

・夏の鞆の浦で地元のお祭りに触れたい方

■ 淀媛神社の基本情報

・名称:淀媛神社(淀姫神社とも表記されます)

・場所:広島県福山市鞆町後地、鞆港の南側の平地区

・御祭神:淀姫(別名:虚空津姫命)

・例祭:8月第1土曜・日曜(ダンゴ祭り)

・社殿:大正3年(1914年)新築、平成13年(2001年)修復

・アクセス:JR福山駅からトモテツバスで鞆の浦方面へ約30分

・注意:境内まで石段があります。歩きやすい靴がおすすめです

例祭は地元で「ダンゴ祭り」とも呼ばれ、各家庭で作った祭り団子を親戚にも配るそうです。例祭が七夕と重なるため子どもたちが七夕飾りを担当し、翌朝には笹を平港の波止から海へ流すとのことです。

次は夏に訪れて、神輿が町を巡る様子も見てみたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。鞆の浦を訪れた際は、ぜひ高台まで足を延ばしてみてください。フォローしていただけると励みになります!

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