生ハムは「切りたて」が一番おいしい、という話を聞いたことはありませんか?
前回の記事でJamonpriveのハムスタンド4点セットを組み立てましたが、今回はいよいよ主役の原木が届きました。結論から申し上げますと、家庭用の道具でも思った以上に薄く、きれいに切れました。お店で食べる生ハムとは、香りの立ち方がまったく違います。
■ 主役の原木が届きました
今回購入したのは、Nico Jamones社の「ハモンイベリコ・セボ」の原木です。骨付きで、18ヶ月以上熟成、重さは約7.0〜9.0kgという商品です。

スタンドに固定した原木。乾燥を防ぐためラップで包んでいます
「セボ」はスペイン語で「肥育」を意味し、穀物の飼料で育てたイベリコ豚のハムを指します。どんぐりを食べて育つ最上級の「ベジョータ」に比べると手が届きやすく、初めての原木にはちょうど良い等級だと感じました。
スタンドに載せてみると、その大きさに改めて驚きます。ダイニングテーブルの上で、完全に主役の存在感です。
■ いよいよ初カットです
まずは外側の硬い皮と黄色く酸化した脂を落とし、中のきれいな脂と赤身を出していきます。手袋をして、ハムの足先側をしっかり押さえながら刃を入れました。

表面を削ると、白い脂と赤身の層が現れます

ナイフを寝かせて、手前に引くように切っていきます
断面を近くで見ると、赤身の中に細かい脂のサシがびっしり入っています。この時点で、すでに良い香りが漂ってきました。

切り口のアップ。赤身に白いサシが細かく走っています
■ コツは「切り口を平らに保つ」ことでした
切り始めは厚さがばらばらでしたが、何枚か切るうちに感覚がつかめてきました。ポイントは、刃をハムに対してほぼ平行に寝かせ、ナイフ全体を長く使って引くことです。

まな板に少しずつ並べていきます

最初の十数枚。だんだん薄く切れるようになりました
研磨材料のメーカーで働く身として面白いと感じたのは、生ハムのカットが「平面を保つ仕事」だということです。切り口に段差ができると、次の一枚が途中でちぎれてしまいます。私たちの仕事でも、表面の平らさが次の工程の出来を左右しますので、思わず同じ目線で切り口を眺めてしまいました。前回ご紹介したシャープニングスチールで、切る前に刃先を整えておいたのも効いたと思います。

向こうが透けるくらいの薄さが目標です
■ お皿いっぱいの生ハムが完成しました
黙々と切り続けること、しばらく。気がつけばまな板の上は生ハムでいっぱいになっていました。

まな板いっぱいの切り立て生ハム

脂の白さと赤身のツヤが、切り立てならではです
口に入れると、脂が体温でじんわり溶けて、ナッツのような香りが広がります。正直なところ、スーパーのパック入り生ハムとは別の食べ物でした。切り立ては香りがまったく違います。

原木と切り分けた生ハム

縦構図でもう一枚。存在感は抜群です
■ 保管はラップとハムカバーで
食べ終わったら、切り口に取っておいた脂をかぶせてからラップで包み、最後にスタンドに付属していたハムカバーを掛けておきます。直射日光の当たらない涼しい場所に置き、食べる分だけその都度切るのが長くおいしく楽しむコツです。

付属のハムカバーを掛けて保管します
■ 商品情報
・商品名:切り立てをご家庭で!Nico Jamones社 ハモンイベリコ・セボ(原木・骨付き)
・熟成期間:18ヶ月以上
・重さ:約7.0kg〜9.0kg
・種類:イベリコ豚・セボ(穀物肥育)
・使用した道具:Jamonprive ハムスタンド4点セット(前回の記事でご紹介)
■ こんな方におすすめです
・お店の生ハムを自宅で思う存分食べたい方
・ホームパーティーで「切り立て」を振る舞って盛り上げたい方
・初めての原木で、まずは手が届きやすい等級から試したい方
・道具を使った手仕事が好きな方
最初の一枚を切るまでは少し緊張しましたが、慣れてくると切ること自体が楽しくなってきます。しばらくは毎晩、少しずつ切っておつまみにするのが楽しみになりそうです!
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