先日、韓国・江原道の麟蹄(インジェ)にある「Inje Speedium」というサーキットに行ってきました。
目的は応援しているイタリア・ランボルギーニ社のレーシングチーム「VSR」のレース観戦です。

Inje Speediumは全長3.91km、19コーナーというなかなか本格的なコース。
2013年にできた比較的新しい施設で、設備もきれいに整っています。

ソウルからは少し距離があるものの、内麟川(ネリンチョン)ICから約20分というアクセスの良さもあって、思っていたよりずっとスムーズにたどり着けました。
今回観戦したのは「ランボルギーニ・スーパートロフェオ」というシリーズ。

1台8,000万円クラスのランボルギーニのみが参戦できるワンメイクレースで、マシンのスペックはどのチームもほぼ同条件。
つまり、勝敗を分けるのはドライバーの腕とチームの戦略だけという、非常にシビアで見応えのある戦いです。

何より圧巻だったのがV10エンジンの爆音。
コース脇で聞くと体に響くような轟音で、これはもう現地に行かないと絶対に味わえないなと痛感しました。

今回は韓国の取引先の担当者さんを誘って一緒に観戦してきました。普段はメールや商談でしかやりとりしない相手と、丸2日間、同じ場所で同じレースに一喜一憂する。そういう時間っていいなあ、と改めて思った2日間でした。
1日目:ガレージツアーから始まった
初日は朝9時45分に集合して、まずはVSRチームのガレージへ。
普段は絶対に入れない場所を案内してもらいながら、マシンのセットアップを間近で見せてもらいました。
ピットクルーの人たちの表情が、レース前特有のピリッとした空気をまとっていて、それだけでもう十分テンションが上がります。

10時からは予選(Q1・Q2)をガレージから観戦。
お昼を挟んで、午後は普段は立ち入り禁止のピットレーンを歩くグリッドウォークへ。
そして15時半頃からいよいよ決勝レース(Race1)がスタートしました。

このRace1が、予想をはるかに超える内容で。VSRの2台が序盤からかなりアグレッシブに攻めていて、前を走る車両に対して2台がかりでオーバーテイクを仕掛けたり、コーナーで相手をイン側に閉じ込めたり。
見ていて「おお…!」と声が出るような連携プレーが続きました。

さらに驚いたのが終盤。残り10分を切ったところで、なんとチームメイト同士でのポジション争いが始まったんです。サイド・バイ・サイドの接戦の末、クリス選手がインから見事にチームメイトを抜き去って、総合2位に浮上。
結果、VSRは総合2位・3位のダブル表彰台、プロクラスでも2位という素晴らしい結果で初日を終えました。

一緒に観ていた取引先の担当者さんも、レース内容やマシンについて質問が止まらないくらい前のめりになっていて、こちらまで嬉しくなりました。
表彰式が終わったのは17時過ぎ。中身の濃い、あっという間の一日でした。

2日目:まさかのハプニングと、シーズン2勝目
2日目は9時半集合。
実は前日の夜からかなりの大雨で、予定されていたHot Laps(同乗走行)は中止になってしまいました。

ちょっと残念だったのですが、代わりにランボルギーニのコックピットに座らせてもらって、ドライバーから直接操作方法を教えてもらうという、これはこれで貴重な時間になりました。

午後には天候も回復して、ガレージツアーとグリッドウォークを予定通り実施。
そしていよいよRace2のスタートです。

このレースがまた見応えのある展開で。ターン1から激しいポジション争いで幕を開け、前夜の雨でコース上に湿ったパッチが残る難しいコンディションの中、上位勢のタイム差はわずか0.5秒というギリギリの攻防が続きました。
レース中盤にはドライバー交代を伴うピット作業があり、各チームの戦略と判断の精度が問われる場面も。

特に印象に残ったのが、チームメイトのために献身的な走りを見せてくれたドライバーです。

実況でも「完全にチームプレー」と評されるほどで、この走りがVSRの勝利を大きく引き寄せる要因になりました。

そして残り5分でセーフティカーが入り、フィールド全体が詰まる展開に。
これが結果的にVSRにとって追い風となり、そのままチェッカーフラッグを受けることに。

この勝利で、VSRは今シーズン2勝目、そしてプロカテゴリーのランキング首位に返り咲きました。
前日のダブル表彰台から一夜明けての首位奪還。その瞬間を、隣にいた取引先の担当者さんと一緒に喜べたのが、この2日間で一番良かったことかもしれません。

行ってみて思ったこと
正直なところ、モータースポーツの魅力って、テレビや映像で見ているだけではなかなか伝わりきらないと思っています。

エンジン音の振動、ピットクルーの緊張感、そして勝敗が決まる瞬間の空気。現地でしか味わえないものがたくさんありました。
👇まるで映画のワンシーン。

普段ビジネスの話しかしない相手と、損得抜きで一緒にハラハラしたり喜んだりする。
そういう時間を積み重ねることの価値を、今回もあらためて実感した2日間でした。

次のレースも、また誰かを誘って観に行きたいなと思っています。
食事も最高でした!


